こんにちは、WEcafeサイエンスコミュニケータの蓑田裕美です。
最近、友人のmharaさんが研究者向けの便利アプリを開発したのでご紹介します。
簡単に論文を検索できる「RefPapers(レフペーパーズ)」というサービスです。
私も実際に使ってみたら、これがシンプル&便利でおもしろい。
「論文検索」と言えば、私を含めサイエンスコミュニケータや研究職の方々がルーチンで時間を取られる作業。
学会発表、講演、ポスター討論などで引用されている多数の「参考論文」「引用論文」は気になるものの、詳細に調べようと論文タイトルや著者名のキーワードで検索するのは面倒な作業でした。
mharaさん自身も研究者で、「すぐに論文をみたい!と思っても、論文検索という『作業』に中断されるのがイヤだった」とのこと。
研究者の学術講演を聴きながら、そこに出典として掲載された論文の引用回数をざっくり見ておきたいだけなのに、論文タイトルをメモするのに時間を取られているうちに、気付くと次のスライドへ進んでいたなんてこともしばしば・・・。
彼は、そんな研究者たちのイラつき(?)を察したようで、必要な論文を簡単に検索できるウェブサービスを開発してくれたのです。
論文情報の検索に必要な情報は
・論文の最終ページ
・論文の発行年4ケタ
という数字情報だけ。
これだけで、探している論文の候補がズバっと提示されます。
これはシンプル&便利…!登録も使用料も不要。
インターネットで「RefPapers」をお気に入り登録しておくと、学会や外出先でも、スマホやタブレットでササっと出典を調べられます。
また、ページ数と発行年だけをメモしておけばOKというのもすごくラク。
検索結果で候補が複数ある場合には、単語を入れて絞り込むことも可能です。
これまで私が論文を調べるときは、論文タイトルの英単語を4つほど入力して検索し、うまくヒットしなければ著者名を追加して・・・と1分間以上は要していましたが、RefPapersで数字を入れるだけなら、30秒以内に論文の要旨にまで辿りつくようになりました。
そっか、これがあればもう、ジャーナル名とかISSNとか要らないんだ・・・。
論文検索作業のストレスを減らして、そのうえ、論文掲載誌のインパクトファクターまで出てくるので、サイエンスコミュニケータである私の場合は、専門外の学会に参加したときに重宝しています。
今回は、いくつかの数字を入れるだけでズバっと学術論文を検索できるウェブサービス「RefPapers」をご紹介しました。
mharaさん、また面白いのがあったら教えてね~。